韓国語で「〜しなさいと言った」「〜するなと言われた」と言いたいとき、どう表現すればいいの?


日本語では「母が早く寝なさいと言った」「先生が静かにしろと言った」など、
誰かの命令や指示を伝えるときに間接話法を使います。
韓国語でも同じように、命令文を伝えるときには 『〜(으)라고 하다』 という表現を使います。

この記事では、この 『〜(으)라고 하다』 の意味・使い方・作り方・注意点をたくさんの例文と一緒にわかりやすく解説しますね!
🧩 『〜(으)라고 하다』とは?

誰かが命令・指示・依頼した内容を伝えるときに使う間接話法です。
・「〜しなさいと言う/〜しなさいと言った」
・「〜するなと言う/〜するなと言った」
🧠 作り方(基本形)
種類 | ルール | 例文 |
---|---|---|
パッチムあり動詞 | 語幹+으라고 하다 | 먹다 → 먹으라고 하다(食べろと言う) |
パッチムなし動詞 | 語幹+라고 하다 | 가다 → 가라고 하다(行けと言う) |
하다動詞 | 하라고 하다 | 공부하다 → 공부하라고 하다(勉強しろと言う) |
🚫 否定命令「〜するなと言う」

否定の命令を伝えるときは、
『〜지 말라고 하다』 を使います。
例
・가지 말라고 했어요.
→ 行くなと言いました。
・울지 말라고 했어요.
→ 泣くなと言いました。
🗣 使い方の例文集
✅ 肯定命令
例文 |
---|
엄마가 빨리 자라고 했어요. 母が早く寝なさいと言った。 |
선생님이 조용히 하라고 했어요. 先生が静かにしなさいと言いました。 |
친구가 전화하라고 했어요. 友達が電話してって言いました。 |
상사가 회의에 나오라고 했어요. 上司が会議に出ろと言いました。 |
🚫 否定命令
例文 |
---|
의사가 술 마시지 말라고 했어요. 医者がお酒を飲むなと言いました。 |
엄마가 늦게까지 놀지 말라고 했어요. 母が夜更かしするなと言いました。 |
선생님이 휴대폰 쓰지 말라고 했어요. 先生が携帯を使うなと言いました。 |
친구가 그 얘기 하지 말라고 했어요. 友達がその話をするなと言いました。 |
🧩 文の変化まとめ(直接話法 → 間接話法)
直接話法 | 間接話法 |
---|---|
“빨리 가!” 早く行け! | 빨리 가라고 했어요. 早く行けと言いました。 |
“공부해!” 勉強しろ! | 공부하라고 했어요. 勉強しろと言いました。 |
“가지 마!” 行くな! | 가지 말라고 했어요. 行くなと言いました。 |
💬 「하라体(命令形)」との違い
・『〜(으)라』体は直接命令文(書き言葉や指示書などで使用)
例:가라, 하라, 먹어라
・『〜(으)라고 하다』は間接的に伝える文
例:가라고 하다(行けと言う)
つまり
直接命令 = 〜しろ
間接命令 = 〜しろと言う
のように使い分けます!
💡 よくある間違いポイント
❌ 間違い例 | ✅ 正しい形 |
---|---|
엄마가 자하라고 했어요. | 엄마가 자라고 했어요. |
선생님이 조용하다라고 했어요. | 선생님이 조용히 하라고 했어요. |
친구가 가지 말하라고 했어요. | 친구가 가지 말라고 했어요. |

📝ポイント
「하다고」や「말하라고」などと混同しやすいですが、
命令を伝えるときは必ず『〜(으)라고 하다』または『〜지 말라고 하다』を使いましょう!
💬 会話でよく使う自然な形

実際の会話では『하라고 했어요』以外にも、以下のような省略形・柔らかい表現もよく使われます。
表現 | 意味・ニュアンス |
---|---|
〜(으)래요 | 「〜しなさいって」「〜してって」 などの口語形 |
〜지 말래요 | 「〜するなって」 などの口語形 |
例
・엄마가 빨리 자래요.
お母さんが早く寝なさいって。
・선생님이 떠들지 말래요.
先生が騒ぐなって。

会話では 〜(으)래요 / 〜지 말래요 の形が自然です!
🧭 まとめ
使いたい文 | 形 |
---|---|
命令を伝える | 〜(으)라고 하다 |
否定命令を伝える | 〜지 말라고 하다 |
会話口調 | 〜(으)래요 / 〜지 말래요 |
『〜(으)라고 하다』は、
人の命令・指示・依頼を間接的に伝えるときに使う便利な表現です。
・命令 → 〜(으)라고 하다
・否定命令 → 〜지 말라고 하다
・会話では 〜(으)래요 / 〜지 말래요 に変化

この形を覚えておくと、韓国人との会話でも自然に「〜しろって言ってたよ」などを言えるようになります!
